花が好きなのは

すてきな瓶にさすと様になるから

かわいい孫に服を着せるみたいに

お酒の瓶などなんでも気に入ったのを集めてしまう


無論、それだけじゃない

花はどれも綺麗だ

花屋の店先に並んでいるのだから当然だ

太陽に透かして見るとたいへん美しい

自分の汚い肌と違ってみずみずしく鮮やかな色を瞳に映してくれる


水に挿した花はすぐ枯れるから

ひと月に何本も買う

これでは瓶に花を着せていると言うのが正しい


自分も、短い命のあいだに綺麗に咲くほうがよかった


将来の夢はお花屋さん